2017年1月17日火曜日

失敗する資格の勉強方法・成功する資格の勉強方法

 新たにチャレンジをする時に、「勉強方法がわからない」と悩む人が多くいます。
 そのような貴方は恐らく、学校卒業以来テキストと向き合うような勉強から遠ざかっていたのかと思います。

 そこで私が資格の勉強では王道と言われる勉強方法をご紹介します。

 大学受験でも、行政書士試験でも、介護福祉士試験でも、医療事務資格でも、公認会計士試験でも、司法書士試験でも、宅建試験でも、社労士試験でも、税理士試験でも、国家資格でも、民間資格でも共通している勉強方法です。


1 学校でやっていた勉強方法は絶対にしないこと
 学校でやっていた勉強方法と言われても、どんな勉強方法か分からないと思います。
 そこで、まずは資格試験の勉強ではやってはいけない、学校でやっていた勉強方法について説明します。

学校卒業以来テキストと向き合う勉強から遠ざかっていた人の多くは、この学校でやっていた勉強方法をしてしまっています。

<満点を採る勉強>
 まさにこの件名に書いた通りです。
 学校でやっていた勉強は満点を採るための勉強方法なんです。
(実際に意識面で満点を目指しているかどうかは別にしてです)

「試験範囲はここ~ここまで」と区切られた範囲を万遍なく勉強していませんでしたか?
勉強する時間が少なくて、全部出来なくても「英語やらなきゃ!数学もやらなきゃ!」と考えませんでしたか?

 そのように考えて勉強してしまうのを満点を採る勉強と言います。

 学校の期末試験などは試験範囲が極狭い範囲に狭められていますし、満点を採らせるように作られています。


2 受験、資格試験は満点を目指したら落ちる
 一方受験・資格試験(以下:資格試験に統一)は違います。

 試験分野は示されていますが、範囲を区切ってはいませんので、形式的には無限です。
 更に、満点を採らせない作りになっています。

 資格試験は、落とすための試験と受からせるための試験に分かれるのですが、受からせるための試験でも満点は採らせない作りになっています。


 試験範囲が無限で、満点を採らせない試験に向けて、満点を採ろうと全教科を完璧に仕上げることは不可能です。

 追及すればどこまで追求できてしまうからです。
 そうなると、全教科総倒れします。


3 捨てる勉強方法
 そこで出てくるのが捨てる勉強方法です。
 捨てるとは、資格試験を諦めるって意味ではありません。

 勉強する分野を断捨離するってことです。
 つまり、勉強しない分野を選定するんです。

 そして、捨てて出来た時間と労力を、他の分野の勉強に集中させるんです。
 もう少し具体的に言うと、
① 配点割合が最も高い分野を仕上げる
② 次に配点割合が高い分野を仕上げる
③ その次に配点割合が高い分野を仕上げる
④ 以下同じ


<資格試験で必要な点数>
 この方法が何故必要なのか?
 先程も言ったように資格試験は満点を採らせる気はありません。
 そのため、資格試験で目指すのは満点ではなく、合格ラインを突破することです。

 合格ラインを突破するためにはどうしたら良いか?
 それは、合格に必要な点数を採ることです。
 満点を採る事ではありません。

 では点数を採るためにはどのような勉強が必要か?
 点数に結びつく勉強方法をすることです。

 では点数に結びつく勉強方法とは?
 試験で配点割合が高い分野を勉強することです。

 同じ勉強量でも、配点の割合が高い分野の方が多く得点出来るのはわかりますよね?
 このように資格試験には必ず、分野ごとに配点の偏りが存在するんです。

 これも学校の試験とは大きく違いますよね。
 学校の試験はどの教科も一律に100点満点ですからね。


4 配点の割合が高い分野を見つける方法
<自分で見つける場合>
 過去問を解いて下さい。
 実際に出題された問題ですから、割合を分析できます。

<他者から教えてもらう場合>
 ユーキャン等の通信教育や資格の予備校の教材に載っています。
 この捨てる勉強方法を知らない受験生の多くはこの重要な部分を読みません。

 テキストを用意して、試験分析の情報ページを飛ばして、いきなり知識を入れる勉強に入ってしまいがちです。
 前書きとして書かれているような試験情報にこそ、この最重要なことが載っていたりします。


5 過去問の活用方法
 「過去問を解いておけば問題ないと言われたけど、本当ですか?」
このように悩んでいる人も多く見かけます。

 それは試験によるとしか言えません。
 そこで、過去問を勉強する理由・目的を整理します。

◎ 試験の傾向を知る
   これは先程言ったように、配点割合等を分析することが出来るってことです。

◎ 試験の難易度を知る
   これは、実際にどの程度の難易度で、どのように問われるのか?を体感できます。

   テキストの内容がそのまま出題されることはほぼありません。
   そのためテキストの知識が問題として作られるとどのようになるのか?を知るのは大切です。

   これはとても重要ですので、分析を他人に任せたとしても過去問は解くべきです。


 主にこの2つです。
 応用力のある人や、簡単な試験であればこれだけでも突破できるかもしれません。

 しかし、普通の人が難しい試験に挑むなら過去問は最初に行うべき勉強ってだけで、過去問だけで合格出来るほど資格試験は甘くありません。

 過去問は最初に行う、又はテキストと同時進行で知識を確認しながら解いていくモノです。


6 まとめ、整理
 色々と言って「結局どうしたら良いの?」となる人もいると思うので、最後に整理します。

① 過去問を解く(解けなくても解説を読む)
② 配点割合の高い部分の割り出し等、試験の分析をする
③ 理解しなくても良いので、まずはどんどんテキストを全部読む。
④ 配点割合の高い分野を重点的に勉強する(テキストと過去問を同時に進める)
⑤ 次に配点割合の高い部分を勉強する
⑥ その次に配点割合の高い部分を勉強する・・・・
⑦ 予想問題、模擬試験等を勉強する

 基本はこんな感じです。


 大学受験でも、資格試験でも、点数に結びつかない勉強は無駄な労力で邪魔にさえなります。
 最初は切り捨てるのはとても怖いですが、勇気を持ちましょう!

 なおここで紹介したのはあくまでも基本です。
 国家資格だとそれぞれに違った足切り条件がありますので、その脚切り対策はしましょう!

 例えば、介護福祉士なら全分野で得点をしなければ脚切りです。
 そのため、配点割合が高い分野のみの勉強では落ちます。

 その場合は、この基本を崩さない程度に全体的にテキストを読む等、少し他の分野に労力を使う感じにしましょう。


 今回は結構抽象的で、勉強する期間もある程度確保できている人向けの「意識を変えましょう!」って感じの記事でした。

 しかし、もっと具体的な勉強方法もあります。
 それは【暗記】【理解】を明確に分けた勉強方法です。

 この違い、目的を明確に意識しないと効率的な勉強は難しいと思います。

 特に本番直前期になって
「どうしよう!まだ勉強終わってない!」と焦っている受験生にとっては救世主に成り得る必須の勉強方法です!


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 支援・応援が形として見えないと、モチベーションが上がりにくいモノで・・・


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