試験日が近づくと受験生は不安になります。
そのため、SNS等で同じ境遇の受験生と繋がったり、裏ワザ的に何か教えてくれる人を探したりします。
もちろん、それで不安が軽減されるなら大いにやって欲しいと思います。
しかし、それをすると必ず遭遇する、ある人種がいます。
彼らは親切そうに見えて、実は邪魔者ですのでご注意ください。
1 受験生を混乱、掻き回す人種
受験が近づいて来たこ頃に多く表れる邪魔者人種は
「試験を応援しますよ!」って個人です。
更に言うと、その大半は
「私は数ヶ月の勉強だけで合格したから、効率的な勉強方法を教えられますよ!」
って感じに短期間合格を全面に押し出して誘惑してきます。
そのように情報を探している貴方は
「今までコツコツとやってきたけれど勉強方法は合っていたのかな?」
「ネットでは半年の勉強で受かるなんて言われているけど・・・」
等から不安で色々と情報を探していると思います。
そのような不安を抱えている人だからこそ、短期間合格をしてと謳う彼らに引っ掛かる人も多いので本当に注意して下さい!
彼らに乗っかってしまうと今までコツコツやってきた勉強全てをドブに捨てる結果に成り得ます。
そしてこれでタチが悪い部分としては、邪魔をしている彼らは本気で、親切心でやっているって部分です。
2 苦労している受験生を何も理解していない
彼らの親切心で色々と教えてくれることが受験生の邪魔になる理由は、受験生のことを何も理解していないからです。
彼らは短期間合格をしているので、コツコツ何ヶ月、何年も泥臭く積み上げるような勉強をしてきた受験生を何も理解していません。
「行政書士なんて数ヶ月効率的に勉強すれば誰でも受かる」的な感覚なので、根本的に積み上げる勉強とは違います。
私は受験直前期に彼らに遭遇しましたが「悩んでいる人のことを何も見ていない」と即気づいたので切り捨てました。
実際に私が遭遇した人種を紹介します。
もし貴方がこのようなことをしている人種なら、ただちに止めてあげて下さい。
貴方のせいで受験生の努力が水の泡になっています。
3 検討違いなことをひたすら言ってくる
今悩んでいる受験生が何に悩んでいるのかを把握しようともせず、自己陶酔しているかのように自分の価値観だけでアドバイスをタラタラとしてきます。
実際のやりとりを紹介します。
私 「まだ1問10分以上掛けないと文章読解問題を確実に解けないんですよねぇ。でもここにそんなに時間を掛けられないし困ります。」
相手「文章読解問題はとても重要なので全問正解しておきたいところです!」
私 「わかっていますが、もっと重要な法令分野をこれ以上早めることができないので」。
相手「それなら文章読解問題を1問3分くらいで解けば良いですね!」
私 「それは法令分野の勉強より文章読解問題の訓練を優先しろってことですか?」
相手「いいえ、行政書士で法令分野を蔑ろにしたら確実に落ちますよ!だから文章読解を早く解いて法令問題に時間を当てれば良いんですよ!」
読んでいてわかりますね?
相手は全く見当違いな回答をしていることに。
そもそも私は他で時間が掛かってしまい文章読解に1問10分も掛けられない状態です。
そして、文章読解を確実に正解するためには1問10分かかる実力なんです。
だからどうしようかなと悩んでいるわけです。
試験本番の情緒不安定な直前期にこんなアドバイスされたら、かなりイラつきますよ。
万が一乗っかってしまったら最悪です。
このアドバイスを実現しようにも、それを実現する能力がないことで悩んでいるわけですから法令分野も文章読解もどちらも共倒れします。
4 知識を披露してくる
士業資格の鉄則があります。
それは【法律の勉強をしないこと】です。
「法律家の勉強なのに法律の勉強をしないことなの?」
と思うかもしれませんが、これを守れなければ法学無学者に合格はほぼ不可能です。
これは噂でも何でもなく、確実に言える鉄則です。
何故か?
試験では点数を採れれば合格します。
そのため点数に結びつく勉強をすれば合格に近づくと言うことです。
しかし法律はとても膨大です。
試験範囲で軽く【民法】と書かれていますが、民法だけで1000条を超えます。
法律の勉強は条文だけでは未完成なので、それらに関する判例も勉強しなければなりません。
これら全部を勉強していては民法だけで何年、何十年と掛かってしまいます。
だから試験の勉強と言うのはとてもスリムにしなければなりません。
特に泥臭く何年も勉強してきた人にとってはこのスリム化が重要です。
「私は何年も勉強してきたから」
と基礎をやり直すのではなく、手を広げてしまう受験生が多いためです。
これは一人ではどうしようもない不安から来るモノですので、他者が止めてあげるしかありません。
そんな状態では、多くの知識を広く、深く披露してくるアドバイザーは邪魔者です。
彼らのせいで、不安な受験生は点数に結びつかない法律の勉強部分へ足を踏み出させられてしまうためです。
このケースはアドバイザーにそれだけでの知識があるので、法学無学者の行政書士試験合格者ではなく、法学勉強経験者だと思います。
5 まとめ
他にもこのような善意で邪魔をしてくるアドバイザーもどきは沢山いますが、言えることがあります。
どんなに不安でも、コツコツと頑張ってきた貴方の努力は間違っていません。
不安な気持ちが出てくると言うことは、それだけ本気の努力が出来ていると言うことです。
その不安は貴方の努力が正しい証拠です。
自分自身を信じて同じ方針の努力を続けて下さい。
それでも短期合格を謳って誘惑してくる彼らに目が行くなら、その自称アドバイザーが貴方の不安や気持ちをどれだけ汲み取り、どれだけ考えてくれるのかを見定めて下さい。
行政書士試験に興味を持ち、これから勉強を始める貴方も是非気を付けて下さい。
このような私個人の考え、コラム的な記事はモチベーション次第なので、是非
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